春は、新生活が始まる季節。環境の変化に加えて、気温や気圧の変動も激しく、心と体が揺らぎやすい時期です。
「なんとなくやる気が出ない」「頭が重い」「憂うつな気分が続く…」
そんな不調は、五月病や気象病のサインかもしれません。この記事では、ふたつの違いと共通点、セルフケア方法についてわかりやすくまとめます。
五月病と気象病のちがいとは?
五月病とは?
新年度が始まって1か月ほど経つころに起こる、心と体の不調。適応障害の一種とされることもあり、次のような症状が特徴です:
- 無気力、やる気が出ない
- 気分の落ち込み
- 頭痛や胃の不調、食欲不振
特に「頑張っていた人」「真面目な人」がストレスを溜め込みやすく、GW明け頃から急に不調を感じやすくなります。
気象病とは?
天気の変化が原因で、身体にさまざまな不調が出る状態のこと。主な症状は:
- 頭痛、めまい
- 関節痛、だるさ
- 気分の落ち込みや眠気
自律神経の乱れと深い関係があり、気圧や湿度の変化に敏感な人に起こりやすいのが特徴です。
👉 気象病について詳しく知りたい方は、別記事にまとめています。
チェックリスト|あなたの不調はどのタイプ?
春の不調、なんだかつらいけど、原因がはっきりしない…。
そんなあなたのために、「五月病」「気象病」「両方の可能性」を見分ける簡単チェックを作ってみました。
当てはまる項目に✔を入れてみてください。

🔍 チェックの目安
- Aに多く✔がついた方 → 「五月病」の傾向が強いかもしれません
- Bに多く✔がついた方 → 「気象病」が関係している可能性があります
- Cに✔が多い方、A・B両方にまたがって✔がある方 → 両方の影響が重なっている可能性があります
セルフケアと予防法|自分にやさしくする工夫
無理しない休息
春は自分でも気づかないうちに疲れているもの。「ちゃんと寝る」「スマホを手放す」「静かな時間をもつ」など、意識して“何もしない時間”をとることが大切です。
軽い運動や朝の散歩
体をゆっくり動かすことで、呼吸が深くなり自律神経も整います。朝の光を浴びることも、セロトニン分泌を促すのに役立ちます。
「小さな喜び」のルーティン
毎日ほんの5分、自分のために“心が整う行動”をしてみませんか? お気に入りのお茶を飲む、好きな香りを楽しむ、深呼吸をする、好きな音楽を聴く。そんな小さなひとときでも、心のバランスは少しずつ整っていきます。
食事と睡眠のリズムを整える
朝ごはん、睡眠時間、起きる時間——基本的なリズムを見直すだけでも不調の改善につながります。セロトニンの分泌を促す生活習慣も意識してみましょう。
専門家に相談するタイミング
「気のせいかもしれない」「もう少し頑張ればよくなるかも」と思いながら、不調を抱え続けていませんか?
心と身体はつながっています。 思うように動けなかったり、理由のない不安や涙が続くときは、 それはもう“気のせい”ではなく、心や身体からのサインかもしれません。
次のような状態が2週間以上続いているなら、どうか自分を責めずに、専門のサポートを受けてみてください。
- 仕事や学校に行けない、または強い負担を感じる日が増えている
- 気分の落ち込みや涙もろさが続いている
- 朝、起きることがつらくなっている
- 食欲や意欲が著しく低下している
- 誰とも話したくない、外に出たくないと感じる
病院に行くほどではないかも…と迷う場合は、 まずは地域の相談窓口やカウンセラー、オンラインサービスなども選択肢に入れてみてください🍀
おわりに|あわせて読みたい関連記事もぜひ参考にしてください
春は、人も自然もゆらぐ季節です。
「自分を責める」より、「自分をいたわる」ことからはじめてみてくださいね。
あなたが、少しでも軽やかに春を過ごせますように🌷