不安や緊張、どうしてこんなにも苦しいの?
何気ないひと言や、先の見えない状況に、
心がざわついたり、眠れない夜が続いたり。
「また不安になってる…」と、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、そんなふうに感じているのは、あなただけではありません。
ある調査によると、ここ数年で7割以上の人が「最近、不安を感じている」と答えているそうです。
特に、働き盛りの世代や子育て・キャリアに向き合う女性たちでは、
8割以上が「不安を感じている」という結果もあるそうです。
不安は、決して特別な人だけが感じるものではなく、
多くの人が心の奥で抱えている、自然な反応なのです。
けれど、その不安が強くなりすぎると、
心や身体、そして日常のあらゆる場面にまで、思っている以上の影響を与えてしまうことがあります。
不安があなたにもたらす5つの影響
不安という感情は、目には見えなくても、
私たちの「生きる力」に静かに影響を及ぼしています。
① 身体への影響
- 胸がざわつく、喉が詰まる、胃が重たい
- 呼吸が浅くなり、息苦しさや動悸を感じる
- 手足が冷たくなったり、体がこわばる
- トイレが近くなる、何度も行きたくなる
不安により身体を緊張状態になってしまいます。
② 思考への影響
- 同じことを何度も考えてしまう(反芻思考)
- 未来の最悪なシナリオばかり浮かぶ
- 「自分には無理かも」と自己否定が強くなる
- 集中力が続かず、考えがまとまりにくくなる
不安が思考を支配すると、冷静な判断が難しくなります。
パフォーマンスが低下やミスが増えます。
③ 行動への影響
- 人と会うのが怖くなり、外出を避けてしまう
- やるべきことが手につかず、自己嫌悪に
- 挑戦したいのに、怖くて動けない
- やる気が出ず、すべてが億劫になる
不安は、心だけでなく「動く力」にもブレーキをかけてしまいます。
④ 人間関係への影響
- 相手の反応を過剰に気にしてしまう
- 嫌われたかもしれない、と悩みすぎてしまう
- 本音が言えず、一人で抱え込んでしまう
人とつながっているはずなのに、どこか孤独。
それも不安がもたらす、見えない影響のひとつです。
⑤ 生活リズムへの影響
- 寝つけない/夜中に目が覚める
- 食欲がなくなる、または過食してしまう
- 朝起きるのがつらく、1日が始められない
生活リズムの乱れは心と体のバランスを崩し、
結果的に体調を崩してしまうこともあります。
不安を抱えながも、頑張っているあなたへ伝えたいこと
不安の影響を受けながらも、
あなたは毎日を一生懸命、生きてきたんです。
- 体がしんどくても、仕事に行ったり
- 心がつらくても、人前で笑ってみたり
- 不安に押しつぶされそうでも、誰かを支えていたり
そんなふうに、不安と共に過ごしながら前を向いてきたあなたを、誰よりも労ってあげてほしい。
これだけ心や身体、そして生活にまで影響を及ぼしてしまう不安に、
正面から立ち向かうのは、本当にむずかしいことです。
だからこそ、まずはこう思ってみてください。
「こんなに苦しくなるほど、私はちゃんと感じてきたんだ」
その思いを否定せず、
そっと受け止めてあげることから始めてみませんか?
不安があるからこそ、あなたはたくさんのことに敏感に気づける。
それは、あなたのやさしさであり、同時に強さでもあるのです。
次回は、不安の“正体”についてお話しします
「どうしてこんなにも苦しくなるのか?」
その理由を知ることは、不安を和らげるヒントになるかもしれません。
次の記事では、あなたの中で起きている脳と身体のしくみについて、まとめています。
ぜひ参考にしてください😊